“利用者視点”で空間を撮る。介護施設で考える建築写真のアプローチ

設計という仕事は、完成した空間にすべてが込められています。

図面では伝わらない温度や配慮を、どのように後世に残すか。

建築写真はその手段のひとつであると、私たちは考えています。

特に介護施設のような空間では、設計の成果が「見た目の良さ」だけでなく、「日々の使われ方」によって評価される場面が多くあります。

だからこそ、私たちは“実際の利用シーン”を意識した視点から、写真というかたちで設計の意図を丁寧に記録しています。


利用者目線から読み解く、設計の本質

今回撮影した介護施設には、空間を通じて「安心して暮らせること」を実現しようとする、設計者のまなざしが随所に見られました。

  • 優しい自然光が行き届く共有スペース
  • 移動のストレスを減らすフラットな床と幅のある廊下
  • 移動補助の手すりや、視認性の高い導線設計

私たちの撮影では、こうした設計上の意図が“日常の視点”で伝わるよう、カメラの高さや距離感を細かく調整しています。

たとえば、車椅子での目線、ゆっくり歩く高齢者の視線、談話スペースに座ったときの光の入り方。

これらの「暮らしのなかの見え方」によって、図面や仕上げの説明では伝えきれない空間体験そのものを、写真に記録していきます。

大きな窓がある共用空間。椅子の並べ方は車椅子の利用も考慮して調整しています。

実績としての写真だからこそ、意図が伝わる写真を

建築実績としての写真は、「どんな意図で、どのように設計され、実際にどう活かされているか」を第三者に伝える資料でもあります。

そのため撮影では、美しい一枚を狙うだけでなく、たとえば次のような視点を意識しています。

  • 空間のつながりや動線が伝わる構図
  • 実際の使用場面をイメージさせる利用者目線のアングル
  • 照明・音・視線の抜けといった“感覚的な配慮”を感じさせる画づくり

こうした視点を意識することで、写真そのものが「設計のコンセプトや思想を視覚的に示す」資料になります。

作品としての記録だけでなく、次の提案につながるプレゼンテーション素材としても活用していただけます。

空間だけでなくメージカットも撮ることで、臨場感とメリハリが生まれます。

“使われる設計”であることを写真に残す価値は、

介護施設という用途においては、空間が「どうつくられたか」だけでなく、「どのように使われる前提で設計されたか」が特に重要です。

私たちは、こうした設計の背景や使われ方を写真で補足するために、事前のヒアリングや現場での観察を丁寧に行い、“空間が活きる角度”を探して撮影しています

たとえば、何気ない浴室や脱衣室のカットにも、「誰がどんなふうに使うか」ということを踏まえた構図を選びます。

こうした視点は、施設の広報写真とは異なる、設計実績としての説得力につながります。

車椅子で利用する場所は車椅子の目線の高さを意識して撮影しています。

まとめ|設計の成果を正しく、魅力的に伝えるために

介護施設の建築写真では、デザイン性や清潔感といった見た目の美しさだけでなく、設計に込められた意図と配慮を利用者の視点から捉えることが大切だと考えています。

私たち株式会社500G 建築写真撮影チームでは、様々な工夫と技術でクライアント様が求めるイメージをビジュアル化することを得意としています。

また撮影だけでなく、紙媒体、WEB、SNS運用などの制作分野まで幅広くご対応可能です。

ぜひお気軽にお問い合わせください!