2025年5月

撮影テクニック

建築写真に最適な三脚とは?

はじめに 建築写真を撮るとき、三脚って本当に必要?…そんな疑問を持ったことはありませんか?スマートフォンや高感度カメラの進化によって、手持ちでの撮影も手軽にできるようになりました。しかし、プロの建築撮影の現場では、三脚は欠かせない機材です。その理由は、構図の正確性、ブレの防止、そしてレタッチ作業を見据えた撮影の安定性にあります。この記事では、三脚の重要性について深堀りしていきます。 三脚が必要な理由 1.レタッチ用の素材撮りのため 建築写真では、同じアングルから複数枚の写真を撮影し、後工程でレタッチ作業を行うことが一般的です。 例えば、過去の記事でご紹介したような「ブラケット撮影」のように合成を前提とした撮影では絶対にカメラを動かしてはいけません。そのため、安定した三脚が必須になります。 2.アングルを固定するため 建築物を撮影する際は、垂直・水平のラインを正確に捉えることが重要です。 三脚を使用することで、カメラの微調整がしやすくなり、正確な構図を組むことができます。 アングルを揃えて別パターンで撮影するときは、三脚が必須になります。 3.手ブレ防止のため 建築写真では、全体にピントを合わせるために絞り値(F値)を上げることが多く、その結果シャッタースピードが遅くなりがちです。 また、夕暮れや夜間の撮影も多いため、手持ち撮影では手ブレのリスクが高くなります。ブレない安定した写真を撮るためにも、やはり三脚があった方が撮りやすいです。 まとめ 建築写真を撮る上で、三脚は想像以上に大切な存在です。 レタッチ作業のための素材撮りはもちろん、きれいな構図を作ったり、手ブレを防いだりと、カメラやレンズと同じぐらい建築写真の質を大きく左右する重要な機材です。 私たち株式会社500G 建築写真撮影チームでは、様々な工夫と技術でクライアント様が求めるイメージをビジュアル化することを得意としています。 また撮影だけでなく、紙媒体、WEB、SNS運用などの制作分野まで幅広くご対応可能です。 ぜひお気軽にお問い合わせください!

依頼者向けガイド

写真で差がつく!住宅の魅力を引き出す「家具・小物」配置のコツ

はじめに モデルルームや居住中の住宅を撮影する際に、家具の配置がしっくりこないと悩んだことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。せっかくの素敵な空間も、写真でその魅力が伝わらなければもったいないですよね。 この記事では、空間と家具を調和させて綺麗に撮影するコツについて、プロの視点からご紹介します。 ちょっとした工夫で、写真の印象がぐっと良くなります! 1. 撮影前の準備が9割!「魅せる」空間づくりのコツ 住宅の写真を撮る上で、最も大切なのは「どんな暮らしを伝えたいか」を明確にすることです。モデルハウスと居住中の住宅では、そのアプローチが少し変わってきます。 モデルハウスは「憧れ」を、居住中は「リアルな温かみ」を意識する モデルハウスを撮影する際は、訪れる人が「こんな家に住んでみたい!」と憧れを抱くような、洗練された非日常感を演出しましょう。一方、居住中の住宅では、実際に人が暮らしている温かみや、家族の物語を感じさせるような「リアルな生活感」を大切にすると、より親近感が湧く写真になります。 家具を配置することで、実際の生活の様子を想像させる 家具は単なるモノではなく、空間に「生活」を吹き込む大切な要素です。 例えば、ダイニングテーブルに食器を並べたり、ソファにクッションを置いたりするだけで、そこに人がいる様子や、家族団らんの風景が想像しやすくなります。 人物を写真に取り入れることで、建物のスケール感や空間の広がりを強調し、写真に生活感や動きを与えることもできます。 広角レンズで撮る時の見え方も考えて、家具を配置してみる 広角レンズを使うと、空間全体を広く見せることができますが、同時に遠近感が強調されやすい特性があります。そのため、家具の配置によっては、手前のものが大きく写りすぎたり、奥のものが小さく見えすぎたりすることも。実際にカメラを構えて、広角レンズで見た時に家具がどのように配置されているかを確認しながら、バランスを調整することが大切です。動線や、実際に住む人がその空間でどう生活するのかを想像しながら配置すると、より自然で魅力的な写真になります。 2. 「見せたくないもの」は隠す!スッキリ空間の魔法 どんなに素敵な住宅でも、生活感あふれるものが写り込んでいると、写真のクオリティは下がってしまいます。 ゴミ箱やタオル、洗剤…生活用品は思い切って隠してしまう 写真に写ってほしくないものは、撮影前に徹底的に隠しましょう。ゴミ箱、洗剤、散らかったコード類、個人の持ち物(特に生活感の強いもの)などは、写真の印象を大きく左右します。これらを一時的に別の部屋に移動させるだけで、空間が驚くほどスッキリと見え、洗練された印象になります。 ちょっとした片付けで、写真の印象がガラッと変わります 「こんなものまで?」と思うかもしれませんが、小さな葉っぱ一枚や、床に落ちたホコリ一つでも、写真では意外と目立つものです。撮影前にサッと掃除機をかけたり、拭き掃除をしたりするだけでも、写真全体の清潔感が格段にアップします。 お気に入りのインテリアなど「あえて残す」生活感で、親近感を出すのもアリ! ただし、全てを隠す必要はありません。例えば、お気に入りの観葉植物、デザイン性の高い本、おしゃれなコーヒーカップなど、その空間のコンセプトや住まい手の個性を感じさせるアイテムは、あえて残すことで「リアルな温かみ」や「親近感」を演出できます。重要なのは、「違和感をなくす」こと。写っているものが、その空間に自然に溶け込んでいるか、写真の邪魔をしていないかを意識しましょう。 3. シャッターを切る前のチェックリスト いざシャッターを切る前ってから後悔しないように、撮る前に確認をしましょう。 まとめ:写真が語る「理想の住まい」 住宅撮影は、まさに「撮影前の準備が9割」と言っても過言ではありません。家具の配置や小物の整理、そしてシャッターを切る前の最終チェックを丁寧に行うことで、写真のクオリティは劇的に向上します。 パンフレットやウェブサイトで伝えたいのは、単なる建物の形ではなく、そこで営まれる「理想の暮らし」ですよね。 写真に写る「違和感」をなくし、空間と家具が調和した美しい一枚を撮ることで、見る人にその住まいの魅力を最大限に伝え、夢を膨らませてもらえるはずです。 ぜひ、これらのコツを活かして、素敵な住宅写真を撮影してくださいね! 私たち株式会社500G 建築写真撮影チームでは、様々な工夫と技術でクライアント様が求めるイメージをビジュアル化することを得意としています。 また撮影だけでなく、紙媒体、WEB、SNS運用などの制作分野まで幅広くご対応可能です。 ぜひお気軽にお問い合わせください!

撮影テクニック

“利用者視点”で空間を撮る。介護施設で考える建築写真のアプローチ

設計という仕事は、完成した空間にすべてが込められています。 図面では伝わらない温度や配慮を、どのように後世に残すか。 建築写真はその手段のひとつであると、私たちは考えています。 特に介護施設のような空間では、設計の成果が「見た目の良さ」だけでなく、「日々の使われ方」によって評価される場面が多くあります。 だからこそ、私たちは“実際の利用シーン”を意識した視点から、写真というかたちで設計の意図を丁寧に記録しています。 利用者目線から読み解く、設計の本質 今回撮影した介護施設には、空間を通じて「安心して暮らせること」を実現しようとする、設計者のまなざしが随所に見られました。 私たちの撮影では、こうした設計上の意図が“日常の視点”で伝わるよう、カメラの高さや距離感を細かく調整しています。 たとえば、車椅子での目線、ゆっくり歩く高齢者の視線、談話スペースに座ったときの光の入り方。 これらの「暮らしのなかの見え方」によって、図面や仕上げの説明では伝えきれない空間体験そのものを、写真に記録していきます。 実績としての写真だからこそ、意図が伝わる写真を 建築実績としての写真は、「どんな意図で、どのように設計され、実際にどう活かされているか」を第三者に伝える資料でもあります。 そのため撮影では、美しい一枚を狙うだけでなく、たとえば次のような視点を意識しています。 こうした視点を意識することで、写真そのものが「設計のコンセプトや思想を視覚的に示す」資料になります。 作品としての記録だけでなく、次の提案につながるプレゼンテーション素材としても活用していただけます。 “使われる設計”であることを写真に残す価値は、 介護施設という用途においては、空間が「どうつくられたか」だけでなく、「どのように使われる前提で設計されたか」が特に重要です。 私たちは、こうした設計の背景や使われ方を写真で補足するために、事前のヒアリングや現場での観察を丁寧に行い、“空間が活きる角度”を探して撮影しています。 たとえば、何気ない浴室や脱衣室のカットにも、「誰がどんなふうに使うか」ということを踏まえた構図を選びます。 こうした視点は、施設の広報写真とは異なる、設計実績としての説得力につながります。 まとめ|設計の成果を正しく、魅力的に伝えるために 介護施設の建築写真では、デザイン性や清潔感といった見た目の美しさだけでなく、設計に込められた意図と配慮を利用者の視点から捉えることが大切だと考えています。 私たち株式会社500G 建築写真撮影チームでは、様々な工夫と技術でクライアント様が求めるイメージをビジュアル化することを得意としています。 また撮影だけでなく、紙媒体、WEB、SNS運用などの制作分野まで幅広くご対応可能です。 ぜひお気軽にお問い合わせください!

撮影テクニック

【保育施設】建築撮影で伝える、園のやさしい空間づくり

保育園の建築写真に求められることとは? 保育園の設計や運営において、「安心して過ごせる空間づくり」は最も大切な要素のひとつです。 園を利用するご家庭にとっても、子どもが毎日過ごす場所として、安全性やぬくもりのある設計は大きな判断材料になります。 最近では、入園案内やWEBサイト、パンフレットなどに建築写真や園内の様子を伝える写真の重要性が増しており、 「保育園の雰囲気を写真で伝えたい」「園のやさしい空間設計をうまく見せたい」といったご相談をいただくことも増えています。 そんな中で、建築写真として大切なのは、単なる見た目の美しさだけではなく、 “子どもが安心して過ごせる園であること”を、写真を通してどう伝えるかという視点です。 撮影ポイント①:保育園らしい「子ども目線の設計」を伝える 今回撮影した保育園では、以下のような子どもに配慮した設計の工夫が印象的でした。 撮影では、こうした「子どもにやさしい設計」が伝わるよう、実際に子どもが座ったときの目線や、園内を歩くときの視線の流れを意識しながら構図を決めました。 単に全体を俯瞰するのではなく、暮らしの視点で切り取ることによって、園での一日がイメージしやすくなるよう心がけています。 撮影ポイント②:「保護者が安心できる写真」を意識する 保育園の写真は、保護者が園を選ぶ判断材料になることが多くあります。 そのため、以下のような視点で写真を撮ることが重要です。 園の雰囲気や先生の温かさが伝わる写真は、文章以上に保護者の不安をやわらげる力があります。 入園案内やSNSで写真を掲載する際も、ただ空間を紹介するのではなく、「ここで過ごすことが想像できる写真」を意識することがポイントです。 保育園の建築写真で大切にしたいこと 保育園の建築撮影では、デザイン性だけでなく、空間に込められた思いや配慮がきちんと伝わることが大切です。 特に、次のような視点を踏まえた写真は、見る人にとって「この園なら大丈夫」と思える安心感を与えてくれます。 園の魅力を正しく伝える写真は、建築・保育・保護者、すべてをつなぐ大切なコミュニケーションツールでもあります。 まとめ|保育園の写真で伝える「安心して預けられる空間」 保育園の建築写真や園内写真は、園の思いや教育方針、子どもへの配慮が伝わるかどうかが重要なポイントです。 保護者が安心して預けられる場所であることを、写真からも感じてもらえるよう、 「実際の暮らし」や「子ども目線」に寄り添った撮影を心がけています。 入園案内やWEBサイト、園紹介パンフレットなどに使用する写真を検討されている方は、 単なる記録ではなく、“伝わる写真”を意識した建築撮影を取り入れてみてはいかがでしょうか? 私たち株式会社500G 建築写真撮影チームでは、様々な工夫と技術でクライアント様が求めるイメージをビジュアル化することを得意としています。 また撮影だけでなく、紙媒体、WEB、SNS運用などの制作分野まで幅広くご対応可能です。 ぜひお気軽にお問い合わせください!