プロが撮ると何が違う?広角レンズとシフトレンズの使い分け

プロが撮る建築写真と、普通の人が撮る建築写真の大きな違いは、「空間を広く表現していること」と「水平と垂直が歪んでいないこと」ではないでしょうか。

今回は、この2つに着目して、レンズの使い分けについて解説します。

1. 広角レンズの特徴

広角レンズは、視野が広く、狭い室内でも空間全体を収めることができるため、特に住宅の撮影などでよく使われます。

弊社ではCanonの11-24mmという超広角ズームレンズを使用しています。
広角すぎて色々と映り込むので、構図の整理と物の配置が重要になります。

2. シフトレンズの特徴

建築物は基本的に水平・垂直が厳密に測られてできているため、歪みなくまっすぐに撮影することで設計者の意図や建築の魅力を表現します。

そのために必須の機材が「シフトレンズ(ティルトシフトレンズ)」です。

シフトレンズは、レンズを上下左右にスライド(シフト)させることで、パースの歪みを補正できる特殊なレンズです。

Canonからは17mm,24mm,50mm,90mmのシフトレンズが発売されていますが、建築撮影では17mmが最もよく使われています。

3. 実践的なシフトレンズの使い方

(1) 外観撮影での垂直補正

カメラは水平を維持し、レンズだけを上方向にシフトします。

これにより、次の写真のように地面の面積を減らし、空を多く入れることで外観の迫力を表現しています。

(2) 室内撮影でのバランス調整

室内では、天井と床のバランスを保ちながら撮影するために、上下のシフト操作を活用。

特に吹き抜けなど高さのある空間で効果的です。

こちらの写真では目線の高さでカメラを構えて上にシフトすることで、この場所に立った時の空間の広さ(高さ)を表現しています。

4. 広角レンズとシフトレンズの使い分け

広角レンズ:一般的な住宅全般/トイレやお風呂などの狭い空間/ズームが必要な場面

シフトレンズ:外観/吹き抜けなど高さのある空間など

トイレのような狭い空間は11mmの超広角が大活躍です。

5. まとめ

ズームとトリミングやパース補正を使いこなせば大抵の建築物は11-24mmのような超広角レンズがあれば撮れます。撮れますが、個人的なこだわりとして、その建築の「顔」になるような一番魅力を伝えたい空間はシフトレンズを使って丁寧に切り取りたいですね。

私たち株式会社500G 建築写真撮影チームでは、様々な工夫と技術でクライアント様が求めるイメージをビジュアル化することを得意としています。

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